黒松翁 kuromatsuokina
黒松翁 kuromatsuokina 酒名の由来について
黒松翁の由来
創業弘化元年。江戸末期の1844年、近江商人、初代森本仙右衛門が滋賀県日野町からやってきて、藤堂藩の津城の南の材木置き場、三重県津市の岩田川畔に酒蔵を始めた。(ゆえに、古くから屋号は「木屋」と呼ばれる。)
やがて、二蔵に。。。
津と同じ藤堂藩の伊賀の城下町、伊賀上野に酒蔵(明治7年建設の木造蔵)を買い受け、津と伊賀の2ヶ所で「黒松翁」をつくりはじめる。 昭和20年の夏に伊賀上野蔵に近代設備を備えた鉄筋蔵を増設。木造蔵とうまく融合させた。
伊賀酒として、定着。
今から、25年ほど前、津の蔵は合理化してやめ、伊賀上野蔵に酒造業務を集約した。 依頼、津は「黒松翁」の本社事務所、清酒「黒松翁」と自家製醤油「うろこきゅう」だけを扱う問屋『木屋』となる。
今、「黒松 翁」は伊賀酒として、地元の伊賀の米を大切にして、地元の風土、食文化に合う柔らかな丸みのある旨い酒として造りつづけています。
「黒松翁」の名は。。。
『翁』は謡曲の題目の1つ。 喜多流の謡曲(能)を保護していた藤堂藩より、天下を幸せにする、藤堂藩の日本酒 の酒蔵(森本酒造)の酒名に『翁』の名をさづかった。
”『翁』は能にして能にあらず。”と言われます。
なぜか?と申しますと、通常の能の題目が、物語であるのに対して、『翁』は五穀豊穣、天下泰平、万民幸福、を祈り願い、神様に奉納する演目であり、御神事だからです。
『翁』の前に付く枕詞の「黒松」は、能舞台での背景の黒松が神の化身として扱われている。その、ご神木を意味しています。
黒松翁ができるまで